行政書士平岡事務所

特定建設業と一般建設業の許可要件違い解説

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特定建設業と一般建設業の許可要件違い解説

特定建設業と一般建設業の許可要件違い解説

2026/08/26

建設業を営むためには、建設業法に基づく「建設業許可」が必要です。 その許可は大きく 特定建設業許可 一般建設業許可 の2種類に分かれ、工事の規模や契約形態によって求められる要件が異なります。

行政書士として建設業許可申請を支援する際、この2つの許可の違いを正確に説明できることは非常に重要です。 本コラムでは、特定建設業と一般建設業の違いを、法的根拠・要件・実務ポイントを中心にわかりやすく解説します。

目次

    建設業許可の基礎知識:特定建設業と一般建設業とは何か?

    1|建設業許可の基礎知識:特定建設業と一般建設業とは何か?

    建設業許可は、請け負う工事の規模や契約形態によって「特定建設業」と「一般建設業」に区分されます。

     

    一般建設業とは

    ・比較的小規模な工事を請け負う場合に必要

    ・下請に出す工事金額が一定額未満

    ・許可要件は特定建設業よりも緩やか

     

    特定建設業とは

    ・元請として大規模工事を請け負い、下請契約を締結する場合に必要

    ・下請に出す工事金額が一定額以上

    ・財務基盤・技術者要件が一般より厳格

    建設業法では、工事の安全性・品質確保のため、規模の大きい工事を扱う元請業者に対してより高い管理能力を求めています。

    2|特定建設業の許可要件詳細:どんな工事が該当するのか?

    特定建設業許可が必要となる工事は、次の基準を超える場合です。

     

    特定建設業が必要となる工事金額

    建築一式工事:下請金額が6,000万円以上(税込)

    その他の工事:下請金額が4,000万円以上(税込)

    元請として工事を請け負い、その一部を下請に出す場合に、下請契約の金額が上記基準を超えると特定建設業許可が必要です。

     

    特定建設業の主な許可要件

    1. 経営業務管理責任者(経管)の常勤

    2. 専任技術者の配置(特定は一級資格が中心)

    3. 財産的基礎(資本金・純資産額2,000万円以上が目安)

    4. 欠格要件に該当しないこと

    特定建設業では、下請業者の管理能力や資金力が重視されるため、財務基盤の審査が厳格です。

    3|一般建設業の許可要件とは?中小事業者が知るべきポイント

    一般建設業許可は、比較的小規模な工事を請け負う事業者が取得する許可です。

     

    一般建設業の主な許可要件

    1. 経営業務管理責任者の常勤

     ・建設業の経営経験(原則5年以上)

    2. 専任技術者の配置

     ・実務経験または国家資格

    3. 財産的基礎(500万円以上の資金)

    4. 欠格要件に該当しないこと

    一般建設業は特定建設業よりも要件が緩やかで、中小事業者が最初に取得するケースが多い許可です。

    4|特定建設業と一般建設業の違いを行政書士がわかりやすく比較

    以下に、両者の違いを一覧で比較します。

    項目 一般建設業 特定建設業
    対象工事 小規模工事 大規模工事(下請金額が基準以上)
    下請金額基準

    建築一式:6,000万円未満

    その他:4,000万円未満

    建築一式:6,000万円以上

    その他:4,000万円以上

    経営業務管理責任者 必要 必要
    専任技術者 実務経験または資格 一級資格が中心
    財産的基礎 500万円以上 2,000万円以上(目安)
    審査の厳しさ 比較的緩やか 厳格

    特定建設業は、元請として大規模工事を扱うため、財務力・技術力・管理能力がより高い水準で求められます。

    5|許可申請の成功の秘訣:適切な許可区分を選ぶための実務アドバイス

    行政書士として許可申請を支援する際、次のポイントを押さえることが重要です。

     

    ① 工事の実態を正確に把握する

    ・元請としてどの程度の規模の工事を請け負うか

    ・下請契約の金額が基準を超えるかどうか

    これにより、特定建設業が必要か一般建設業で足りるか判断できます。

     

    ② 財務状況を確認する

    特定建設業は財務基盤の審査が厳しいため、

    ・純資産額

    ・資本金

    ・決算書の内容

    を事前に確認することが必須です。

     

    ③ 専任技術者の資格要件を確認する

    特定建設業では一級資格が求められることが多いため、技術者の資格・経験を正確に把握します。

     

    ④ 許可区分を誤ると罰則の可能性

    特定建設業が必要な工事を一般建設業許可で請け負うと、

    ・建設業法違反

    ・行政処分

    の対象となるため、許可区分の判断は非常に重要です。

    6|建設業の未来を支える許可制度:申請者と行政書士が知るべき最新トレンド

    近年、建設業許可制度は法令改正や運用基準の見直しが進んでいます。

     

    最新トレンドの例

    ・経営業務管理責任者の要件緩和(経営管理体制の整備で代替可能)

    ・専任技術者の実務経験証明の厳格化

    ・電子申請の普及

    ・解体工事業の独立(2016年法改正)

    行政書士は、最新の法令情報を常に把握し、依頼者に適切なアドバイスを提供することが求められます。

    まとめ|特定建設業と一般建設業の違いを理解し、適切な許可取得を目指そう

    特定建設業と一般建設業の違いは、工事規模・下請契約の金額・財務基盤・技術者要件など多岐にわたります。 適切な許可区分を選ぶことは、事業の信頼性向上と法令遵守に直結します。

    許可取得のポイント

    ・工事規模と契約形態を正確に把握する

    ・財務状況を確認する

    ・技術者要件を満たしているか確認する

    ・行政書士のサポートを活用する

    建設業許可は、事業の成長と安定を支える重要な制度です。 特定建設業と一般建設業の違いを正しく理解し、適切な許可取得を目指しましょう。

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