行政書士平岡事務所

行政書士が解説する道路使用許可申請の手順

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行政書士が解説する道路使用許可申請の手順

行政書士が解説する道路使用許可申請の手順

2026/05/04

道路上で工事を行ったり、イベントを開催したり、仮設足場・看板・露店などを設置したりする場合には、「道路使用許可申請」が必要となる場合があります。道路は不特定多数の人や車両が通行する公共の空間であるため、無断で使用すると交通の妨げや事故の原因となり、道路交通法違反として処罰の対象となることもあります。

本コラムでは、行政書士の立場から、道路使用許可申請の基本的な考え方、申請の流れ、必要書類、よくあるトラブルとその対策までをわかりやすく解説します。初めて申請される事業者様や担当者の方でも、全体像をつかみやすい内容となるよう、実務に即したポイントを整理しました。道路使用許可申請を効率的かつ適法に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

    道路使用許可とは?道路交通法に基づく「一時的な使用」の許可

    道路使用許可の法的根拠
    道路使用許可は、一般に「道路交通法」に基づき、道路における通常の交通の用に供する以外の目的で道路を使用する場合に、所轄警察署長の許可を受ける制度です。

     

    ・対象となる主な行為の例:

     ・道路上での工事・作業(掘削工事、舗装工事、電気・通信工事など)

     ・道路上でのイベント・祭礼・マラソン大会・撮影等

     ・仮設足場・資材・看板・露店・テント等の設置

     ・道路上での一定時間にわたる車両の駐車・荷さばき など

     

    なお、道路の占用(継続的に構造物等を設置する場合)については、道路法に基づく「道路占用許可」が別途必要となる場合があります。実務上は、道路使用許可(道路交通法)と道路占用許可(道路法)が併存するケースもあるため、事前に管轄機関へ確認することが重要です。

    道路使用許可申請の第一歩:何から始めるべきか

    道路使用許可申請の最初のステップは、「どの道路を」「どのような目的で」「いつ・どのくらいの時間」使用するのかを具体化することです。

     

    ・整理しておくべき主な事項:

     ・使用する道路の場所(住所・交差点名・路線名など)

     ・使用目的(工事、イベント、撮影、物品陳列など)

     ・使用期間・時間帯

     ・使用面積・設置物の内容・車線規制の有無

     ・歩行者・車両への安全対策・誘導方法

     

    これらの内容を整理したうえで、**所轄警察署(通常は道路の所在地を管轄する警察署の交通課等)**に相談し、道路使用許可が必要かどうか、必要な書類や手続きの流れを確認します。自治体の道路管理者による許可(道路占用許可等)が別途必要な場合もあるため、警察署と併せて市区町村・都道府県の担当部署への確認も有効です。

    必要書類と作成のコツ:道路使用許可申請書類の基本

    道路使用許可申請では、一般的に次のような書類が求められます(詳細は各警察署・自治体の運用により異なります)。

     

    ・主な必要書類の例:

     ・道路使用許可申請書

     ・位置図(周辺地図・案内図)

     ・平面図・配置図(使用範囲・設置物・車線規制の状況がわかる図面)

     ・工事・イベント等の概要書(目的・内容・スケジュール)

     ・交通誘導計画書・警備計画書(必要な場合)

     ・申請者の身分・法人情報がわかる書類 など

     

    作成のポイントは、「誰が見ても状況がイメージできる具体性」と「安全対策の明確化」です。
    位置図や配置図は、使用範囲・歩行者動線・車両通行の状況が一目でわかるように作成し、工事やイベントの概要書には、騒音・振動・混雑などへの配慮や安全確保策を具体的に記載すると審査がスムーズになります。

    申請先の選定と申請方法:警察署・道路管理者との役割分担

    道路使用許可の申請先は、原則として道路の所在地を管轄する警察署長です。

     

    ・主な申請先のイメージ:

     ・道路交通法に基づく道路使用許可:所轄警察署

     ・道路法に基づく道路占用許可:国・都道府県・市区町村などの道路管理者

     

    最近では、一部地域でオンライン申請が導入されている場合もありますが、多くは警察署窓口への持参提出が基本です。提出方法や受付時間、必要部数などは地域ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。

    申請は、使用開始日のかなり前から準備することが重要です。
    工事やイベントの規模によっては、関係機関との協議や調整に時間を要することもあるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

    許可取得までの流れと審査のポイント

    道路使用許可申請の一般的な流れは、次のとおりです。

     

    1. 事前相談

     ・所轄警察署・道路管理者に計画内容を説明し、必要な許可・書類を確認。

     

    2. 申請書類の作成・提出

     ・必要書類を整え、所轄警察署に提出。

     

    3. 審査・必要に応じた修正・追加資料の提出

     ・道路交通への影響、安全性、周辺環境への配慮などが審査されます。

     

    4. 許可証の交付

     ・許可条件(期間・時間帯・使用範囲・安全対策等)を必ず確認。

     

    5. 許可条件に従った実施・終了後の原状回復等

     

    審査期間は地域や内容により異なりますが、概ね1〜2週間程度を目安として、余裕を持って申請することが望ましいといえます。

    許可証に記載された条件に違反した場合、許可の取消しや指導・是正措置、場合によっては道路交通法違反として罰則の対象となることもありますので、許可内容の遵守は必須です。

    よくあるトラブルとその予防策

    道路使用許可申請でよく見られるトラブルには、次のようなものがあります。

     

    ・申請が遅く、工事・イベント日程に間に合わない
     → 早めの事前相談とスケジュール管理が重要です。

     

    ・図面・書類が不十分で、何度も修正を求められる
     → 位置図・配置図・安全対策の記載を具体的にし、専門家のチェックを受けると安心です。

     

    ・道路占用許可が別途必要だったが、見落としていた
     → 警察署だけでなく、道路管理者(市区町村・都道府県など)にも事前確認を行いましょう。

     

    ・近隣住民への説明不足による苦情・トラブル
     → 大規模工事やイベントでは、事前の周知・説明が求められる場合があります。

     

    これらのトラブルは、事前の情報収集と専門家への相談によって多くが回避できます。

    行政書士に依頼するメリット:法令遵守と手続きの効率化

    道路使用許可申請は、一見すると「書類を出すだけ」のように思われがちですが、実際には道路交通法・道路法・各自治体の条例・要綱など、複数の法令・基準が関係する専門性の高い手続きです。

     

    ・行政書士にご相談いただくことで、次のようなメリットが期待できます。

    ・必要な許可の洗い出し(道路使用・道路占用など)のサポート

    ・申請書・図面・計画書等の作成支援・代理作成

    ・所轄警察署・道路管理者との事前協議・確認のサポート

    ・不備・修正の防止による、手戻りの削減・スケジュールの安定化

    ・法令・条例に沿った安全対策・運営方法のアドバイス

     

    特に、工事やイベントを定期的に行う事業者様にとっては、社内で一から調べて対応するよりも、行政書士に継続的に相談することで、結果的に時間・コストの削減につながるケースが多くあります。

    まとめ:適切な道路使用許可申請で、安全かつ円滑な事業運営を

    道路使用許可申請は、道路上での工事やイベント、物品の設置などを行う際に欠かせない重要な行政手続きです。

     

    ・道路交通法に基づき、所轄警察署長の許可が必要となる場合がある

    ・場合によっては、道路法に基づく道路占用許可など、複数の許可が関係する

    ・申請には、位置図・配置図・計画書など、具体的かつ正確な書類が求められる

    ・早めの事前相談と余裕のあるスケジュールが、トラブル防止の鍵となる

     

    行政書士は、これらの手続きを法令に基づいて適切に進めるためのパートナーです。道路使用許可申請に不安がある方、社内だけでの対応に限界を感じている方は、ぜひ一度、行政書士への相談をご検討ください。

    安全で円滑な工事・イベント運営のために、適正な道路使用許可申請を確実に行っていきましょう。

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